WWLコンソーシアム構築支援事業
「みらい東北のサステナブルとDXを牽引する人材育成ネットワーク」
WWLコンソーシアム構築支援事業とは
将来、世界で活躍できるイノベーティブなグローバル人材を育成するため、これまでのスーパーグローバルハイスクール事業の取組の実績等、グローバル人材育成に向けた教育資源を活用し、高等学校等の先進的なカリキュラムの研究開発・実践と持続可能な取組とするための体制整備をしながら、高等学校等と国内外の大学、企業、国際機関等が協働し、テーマを通じた高校生国際会議の開催等、高校生へ高度な学びを提供する仕組み(ALネットワーク※)の形成を目指す取組。
- AL(アドバンスト・ラーニング)ネットワーク
海外フィールドワークや国際会議の開催等により、プロジェクトが効果的に機能するための、国内外の連携機関とのネットワーク
本事業における構想
構想名
みらい東北のサステナブルと
DXを牽引する人材育成ネットワーク
構想概要
『みらい東北のサステナブルを題材に、DXによるビジョンメイキング型課題解決アプローチを探究する』
気候変動や技術革新など、劇的な社会変化に対応するシステムの構築がグローバルな社会課題となっている。その解決を担うのは「サステナブル」と「DX」を力強く推進する人材である。震災からの復興が進行し、次世代社会モデル構築を目指すこの東北でその人材を育成し、世界に送り出す。SDGsに重点を置き、ICTを活用した探究型学習で地域課題の理解を深め、大学や企業の先進的な研究開発を通して必要な資質を育む。また、同一法人に設置されている東北工業大学のDX&GX教育と連携するなど、より高度な学びに触れる機会を創出する。学習成果は連携校と共有し、『みらい東北高校生国際サミット』で世界に発信する。さらに「みらい東北ALネットワーク」によって、東北から世界で活躍するリーダー的人材の育成とネットワーク拡大を図る。
本事業が目標とする人材像
管理機関及び拠点校を中心に、東北地域で持続可能な社会を見据えた先進的な学びを実践している高校や、持続可能性について情報交換できる海外の高校・大学などと連携し、『みらい東北ALネットワーク』を構築し、東北から世界へ、自分なりの持続可能な社会へ向けた考えを発信できる人材の育成を目的とする。また、その人材育成に向けて具体的に以下に掲げた3つの力を養う。
- サステナブルな視点から社会の課題を見つけ、解決に向けて協働し、未来の創造者として社会に貢献し続ける力
- 人工知能やデータサイエンスの基礎的な素養を身につけ使いこなす力
- 東北に根ざした豊かなアイデンティティとグローバルな視野で新しい価値を創造し、世界に発信する力
本事業におけるALネットワークの目的と役割
本校(拠点校)と同一法人にある東北工業大学(事業協働機関)は、強固な高大連携により教育・研究活動を行ってきた。近年ではSDGsと結びつけた探究活動と教科・科目を横断的に学ばせ社会の課題改善に対する考察を深めさせている。この活動を拡大し、連携する高校とともに、将来における持続可能な社会発展を担う人材育成を目指す。その際、「サステナブルな東北の実現」というビジョンを共有し、互いに触発し合いながら以下の3つのネットワークで構成される『みらい東北ALネットワーク』を構築する。
- 東北地方の高等学校との連携(School Social Capital)
「みらい東北のサステナビリティ」を大テーマとして設定し、各連携校と共有したうえで、連携校それぞれの地域性や特色を生かした課題設定と持続可能な課題解決に向けた探究型学習を進める。その際、特にデータサイエンスの成果を東北地方の諸課題の改善につなげていけるようなアイディアを追及した探究活動も展開し、各校の探究活動の成果のプレゼンテーションを主な内容にした県内・県外の連携校との合同による探究成果報告会を実施する。 - 海外の高校・大学との連携(Global Social Capital)
DXが推進されている海外の高校生との議論を通し、探究活動の成果を深める。その際、海外の「サステナビリティ」に対する価値観とその背景にある文化や経済の違い理解し、その上で自身が考える「東北のサステナビリティ」を自ら再構築し、発信する。また、3年後を目標として、研究成果を意見交換する『みらい東北高校生国際サミット』を開催する。拠点校からは課題解決のアプローチとして、DXの視点を重視したアイディアを提言し、全参加校による共同宣言の発信を目指す。 - 地域社会(企業・行政等)との連携(Local Social Capital)
本校が令和4年度から開催している『SDGs DAY』の企画や探究成果報告会において、持続可能性やDXを追究している企業や大学、行政機関等からその取り組みについて直接指導を受ける。また、フィールドワークにおける取材活動を通して、先進的な取り組みについて学ぶ機会を創出するなど、生徒と企業がともに持続可能な社会を目指す「Local Social Capital」の形成を目指す。
関連した取り組み
- SDGsに関連した取り組み
- SDGs Day(年に2回開催)
- プラスチックスマート
- フードドライブ
- 大学と連携した高度な学びの展開(先取り履修制度の整備、出前授業の活用)
- DXによるビジョンメイキング型課題解決アプローチ
- グリーン成長戦略に基づいたカーボンニュートラル実現への理解
- 新たな教科・科目の設定(学校設定科目等)
- グローバル・コンピテンス・プログラムを導入し、グローバルコミュニケーションの素地を養う
- 「情報演習」を設定し、DXによる課題解決アプローチの視点を育む
- 教科「探究」を4つの「学問系」に分類・体系化し、進路選択や専門的知識・技能について学ぶ
- 海外連携の強化
- 既存の姉妹校以外に、主に英語圏との交流事業を推進
- 短期・長期留学や海外研修に向けた体制を構築
- 海外の文化や価値観を理解した上で自国の社会課題を考える
活動報告・実績
令和5年度
- WWL活動報告書(PDF:10.5MB )
- 「みらい東北ALネットワーク」第2回連絡協議会(令和5年11月24開催予定)
- 「みらい東北ALネットワーク」オンラインミーティング(令和5年9月22日 開催)
- 「みらい東北ALネットワーク」第1回連絡協議会(令和5年6月16日 開催)
- 「みらい東北ALネットワーク」オンラインミーティング(令和5年5月17日 開催)
管理機関・拠点校・連携校・協働機関 等
管理機関
事業拠点校
- 仙台城南高等学校
事業連携校
- 八戸工業大学第二高等学校(青森県)
- 盛岡白百合学園中学高等学校(岩手県)
- 宮城県仙台向山高等学校
- 宮城県仙台東高等学校
- 宮城県泉高等学校
- 聖霊女子短期大学付属高等学校(秋田県)
- 東北文教大学山形城北高等学校(山形県)
- 福島成蹊高等学校(福島県)
海外連携校
協働機関
その他、企業・自治体等
お問い合わせ
本事業に関するお問い合わせはお問い合わせフォームよりご連絡ください。
拠点校 仙台城南高等学校
担当 鈴木 理恵(主幹教諭)