城南BLOG
Never Waste a Good Crisis(最終回)
城南生徒の皆さん、おはようございます。さる5月5日は暦の上で二十四節気のひとつ「立夏」、夏の始まりでした。初夏の明るさと暖かさが増し、中庭にある桜花の盛りも過ぎ葉桜が大きく風になびいてとても気持ちよさそうです。
皆さん、学習は順調に進んでおりますか? 今朝は一生懸命に学習に取り組んでいる皆さんにひとつの詩を紹介したいと思います。詩人、吉野弘さんの「素直な疑問符」です。
小鳥に声をかけてみた 小鳥は不思議そうに首をかしげた
わからないから わからないと 素直にかしげた
あれは 自然な首のひねり てらわない美しい疑問府のかたち。
時に 風の如く 耳もとで鳴る 意味不明な訪れに
私もまた 素直にかしぐ、小鳥の首でありたい。
小鳥がちょこんと首をかしげる様子を、吉野さんはかわいらしく詠いました。
どうして秋は木の葉が赤くなるのだろう、なぜ空は青いのだろう。どうしていま自分は空を見上げたのだろう…。ふと訪れる疑問は、いま皆さんだから沸いた「ハテナ」です。答えはないかもしれないし、先生も教えられないかもしれない。だからこそ、大切な疑問なのです。
この世はわからないことで満ちています。それを吉野さんは、素直に疑問を感じることの大切さを、詩を通して小鳥が教えてくれています。同じ詩を読んだり、同じ景色を見たりしても、受け止め方はそれぞれ違います。皆さんはどう感じたでしょうか。詩人、金子みすヾさんの一節に「みんなちがって、みんないい」があります。自分なりの疑問や考え方の大切さも教えてくれています。
皆さんも、学校が再開するまでの休校期間中に、課題の他に「時間ができたら」と後回しにしていた様々なジャンル(小説、歴史書、エッセイなど)の本を読んで、幅広い考え方や知識をつけ(種)、やがて疑問を解決できる大きな力(収むべき未来)となることと信じています。新たな考え方や知識は一朝一夕では身に付くものではありません。地道にこつこつが一番大事です。
Never Waste a Good Crisis (この危機を無駄にするな)
(コラム)カウンセラーのつぶやき⑨
皆さん、こんにちは。
SCの上西です。
ここ数年、ボードゲームにハマっていますが、アナログなゲームは3密が避けられないので自粛中です。
早く『カタン』や『はぁって言うゲーム』を楽しみたいですね。
ちなみに、城南高校のカウンセリングルームには、いくつかボードゲームを用意してあります。
興味がある人は、学校が再開したら遊びに来てみてくださいね。
アナログゲームといえば、代表的なものが『トランプ』ですね。
おうちの中に1セットはあるというご家庭も多いのではないでしょうか。
52枚のカードを使って、多種多様なゲームが楽しめます。
下記に代表的なトランプゲームを紹介するサイトを載せています。
たまには家族でトランプゲームを楽しむのもいいかもしませんよ。
代表的なトランプゲーム
※4月10日から今日まで平日朝に更新してきたこの学校生活(休校中)ブログも、今週から「城南サテライト」がスタートしたこともあり、20回目の今回をもって最終回となりました。この連載は学年主任とスクールカウンセラーが担当しました。