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学科・コースブログ

授業風景
2017.01.10
「 世界のデザインと日本のデザイン 」の授業を受講して

平成28年12月5日

テーマ「世界のデザインと日本のデザイン」の授業を受講して

~「みやぎクラフトマン21」ものづくり実践指導におけるデザイン授業~

仙台城南高等学校科学技術科 教諭大出光一

 

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先日、情報デザインコースの授業の中で外部講師による講義が行われました。対象の授業は科学技術科2年3組のデザイン演習です。講師は(株)アート・クラフトインターナショナル代表取締役の木村浩一郎先生でした。先生は独自の色世界を表現するテーブルウェアや家具などを手掛ける国際的なクラフトデザイナーです。作品は家具や陶器、ファッション、時計など多岐にわたり、デザインを漆塗りベースに行うのが特徴です。

 

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最近の仕事は、ブリティッシュ・アメリカン・タバコの電子たばこのプロダクトデザインが最新です。そのアンテナショ

ップ1号店が仙台一番町に間もなくオープンするそうです。他にもバッグで有名なグッチによる時計のデザインもあります。ここ数年は、ファッションに関わるデザインの仕事が多いようです。

そうした先生から、「世界のデザインと日本のデザイン」をテーマに3時間連続授業を行っていただきました。企画からデザイン制作までのデザインプロセスの解説とアイディア創出法について教えていただきました。出来上がった商品に関する特徴やポイントなどにも解説をいただき、アイディアとの関わりについてわかりやすく御指導いただきました。

講義途中に、生徒によるデザイン演習が加わり、コメント付きでアイディアの良し悪しを解説いただきました。選ばれた10人の生徒作品については、良いところと悪いところ、さらに、工夫すべきところなどについてもコメントをいただきました。

また、世界のデザイン事情とその考え方についても教えていただき、世界における「日本の美」や価値ある「日本の物の見方・考え方」についても教えていただきました。

 

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「今まで受けた講義の中で一番自分のためになりました」といった生徒の感想や「人生が変わった気がします…物の見方が今までとは違った見方になりそうです」など、生徒の反応は頗る良く、多くの質問が講師に対して飛び交いました。生徒の生き生きとした姿を久しぶりに見た思いがしました。

 

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先生の作品は、「アバンギャルド」といった前衛的な意味合いと古典的な日本の伝統美、相反するふたつのエレメントを作品に注入したものが多いように思います。それらは、ヨーロッパで生き抜くための独自性であり、絞り出されたエッセンスだったのです。詰まる所、作品は作者自身であるように感じました。生き方や考え方が作品に反映されています。その深さが作品に息吹を与えるように思いました。

そうした最前線で苦悩する作者の感性を、若い生徒たちは瞬時に捉えることが出来ているのです。理屈抜きで、その良さと価値を捉えることが出来ていました。やはり、一流の人と出会ったり、一流の作品を目にすることは、非常に大切であることを実感しました。

 

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講師は最後に、自分の作品に欠かせないものとして「「エレガント:品性」を挙げていました。どんなにふざけた作品でも「品性」を失うことはないそうです。これを失うと、人から見向きもされなくなるというのです。まさに、人の生き方を指し示すような教訓めいた言葉でした。常日頃の生徒たちには耳の痛い言葉であったと思いますが、直観的に何かを感じ取ったように思います。出会いの大切さを痛感した瞬間でした。

 

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兎にも角にも有意義な講義であったと思います。来年度もお呼びしますので、興味ある方は、是非、受講してみて下さい。物の視点、考え方が変わります。

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